現状理解が”生存戦略”策定のファーストステップ
”ヤバさ具合”は自分ではわかりにくい
「自分はこの仕事に向いていないかも」「自分ばかりが貧乏くじを引いている」「本当はもっとできるはずなのに、なんだかうまくハマっていない気がする」etc… これはかつて私が(プライドやら分別やらで口には出さないけど)心の奥底では感じていたことです。バリエーションは数限りなし。この記事を読んでくれている方も、心のどこかで、こんな声がよぎったことはあるのではないでしょうか。
かつての私は、気持ちが沈むたびにGoogleに「コンサル 向いていない 特徴」等と訪ねては、自分は実はイケてる奴(いまの辛さは成長痛)ではないのか、こんなに辛いと思っているのは果てして甘えなのではないか?と、バイアスのかかりまくった情報収集に勤しんでいました。
正直に言うと、たくさんの経験談やアドバイスが見つけては、「そうはいっても俺とはちょっと違う気がする」「いやここまではひどくない…」などと言って自分の都合のよい情報だけを拾って心を慰めていたフシもあります。
振り返るに、そうやって正しい自己認識を避けてきたがゆえに、打ち手のマトが外してしまい、だいぶ遠回りをしてきてしまったと思っています。
”正しい自己認識に基づいて打ち手を設定する”なんてアタリマエのことに聞こえますが、そうはいっても自分のヤバさ具合なんて普通はなかなか、一度通りすぎてみないとわからなかったりするもんです。
私が(残念ながら)順調に落ち込んでいってしまった3つのステージに照らして、ご自身のヤバさ具合の参考にしてください。ちゃんとマトを絞って、最短最速でリカバリしていきましょう。
*ちなみにプライバシーやら守秘義務やらの関係で以下事例は事実に基づいたフィクションとなっています
*以下は私自身の経験や周囲に体験談を帰納的にまとめたものです。医師の監修を受けているものではないので、まずいと思ったら以下にとらわれず専門機関に相談してください。
ステージ1:小さな不満が積み重なる
初期段階(といっても十分に辛いですが)では、自分自身と、環境や周囲の人たちの考え方/振る舞いにズレを覚えます。
「なんだかうまくいかないな…」と感じてはいるものの、まだ周囲の環境に目が向けられている状態です。ボタンの掛け違いが取れれば一気に調子がよくなる可能性があります。
- あいつみたいな働き方、前の会社だったら絶対受け入れられなかったよな
- いまの上司の仕事の振り方、ずいぶん乱暴だし放置しすぎだよ
- なんであいつはあんなに主張ばっかりして、なんだかズルい気がする
- 同期は評判のよいプロジェクトでどんどん成長していてうらやましい
- 頑張ってるのは認めるけど、点数稼ぎみたいなことばっかしてダサいなぁ
ステージ2:自信がなくなってくる
ステージ1にいるうちにうまく上昇軌道に乗れればいいですが、しばらくスタックしてくると周囲の目も段々と厳しくなってきます。明示的であれ非明示的であれ、ネガティブなフィードバックを受け続けると、段々と自分に自信がなくなってしまうものです。萎縮する→パフォーマンスが悪化する→評判が悪くなりさらに萎縮する、という悪循環を断ち切る必要があります。
- 自分はこの仕事に向いていないんじゃないか。そもそも能力不足だったのかも。
- 生まれながらにストレス耐性が強いとか、コミュ力が強くないとやっていけないのかな
- ダメなのはわかるけど、どうしたらいいのかわからない
- 常に全方位気を張っているので、アプリ立ち上げすぎたPCみたいにバカになっている
ステージ3:仕事の枠を超えて人生自体が辛くなってくる
ステージ2の状態が長く続くとどんどんと認知の歪みが進み、辛さの範疇が仕事の枠を超えてきます。進んでくると、軽度とは言えない鬱と言ってもよいでしょう。生きていることで精一杯だし、(生理的な意味でも社会的な意味でも)生き残ることを最優先に考える必要があるでしょう。
- ふと気を緩めた際になぜか涙が出てくる。
- 週末に突入した瞬間に次の月曜日を思って気が滅入る
- 常に疲れている気がする。最後に大笑いしたり、元気いっぱいだと感じたのがいつだか思い出せない
- 通勤途中に事故や災害に巻き込まれる自分を想像してしまう。仕事しなくていいかな・・
ステージに合わせた戦略を立てる
大まかにでもよいので、自分自身のステージに合わせて戦略を立てましょう。戦略、といっても大層なものではなく、何から変えていくか/何を後回しにするかを決めるだけでも、ずいぶんとラクになります。
たとえばステージ3まで落ち込んでいるときは、”直したいところ”が無数に思いついてしまうかもしれませんが、資料の作り方や会議の進め方を考えている場合ではないので、まずは文字通りの”生存戦略”からスタートするべきです。
逆にステージ1の場合は何から取り組んでもよいと言えますが、”仕事への向き合い方はスキルの使い所”などに的を絞ることで一気に現状を打破できるかもしれません。
次の記事で、一緒に考えていきましょう。

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